治療。

最近、なんか妙に色々なことに焦ってて、

ずーっとずーーっと、

見えない何かに追われてる気分だった。

これから。

みんな楽しそうにこれからを考えてるのに、

私には壁がどーんと立ちはだかったみたいで、

追い払えない、目を瞑れない、

暗くて、こわかった。

些細な事でイライラして、

心配してくれてるお父さんには、

冷たい言い方をしちゃうし、

そんな自分を牽制したくても、

どうにもならなくって。

毎日毎日顔を合わせるのが気が重かった。

お父さんも気がついてたりするのかもしれないし、

怒りたい気持ちもあるのだろうけど、

我慢してくれているようで。

仕事から帰ってきた顔も、

ふと目に付いた背中も、

疲れが滲んで見えて、

悲しくなった。

親を活用しろと言って、

親にはそれくらいしか出来ないのだからと言ってた。

その気持ちまだわかれなくてごめんね。

休日二人の子供は出かけて、

ご飯も一人で食べてて、

申し訳ないと思うのだけど、

どうしようもなくて、ごめんね。

素直になれないから、

ワガママを言ってしまうから、

私はまだまだ子供だから。

そんな不安も、イライラも、

自分では解消できず、

彼氏にも当たってた。

いつか、そんな人にはついていけないと

言われるのではないかと、

なおさら気持ちが不安定になったりして、

どうしようもなくて。


だから、二枚の手紙を書いてみた。

メモ用紙に、走り書きのような字で。

不安で八つ当たりしてしまってごめん。

時々、私を支えてほしいんだ。

時々でいいから。

渡すタイミングも分からず、

さりげなく渡したかったけれど、

そんなフリも出来ず。

直接渡したらすぐ目の前で読んでしまったけど、

意味もわかってくれたのか、

気持ちは伝わったのか、

わからないけど。

受け取った本人は

どうしていいかわかんないから、

困った顔してたけど、

ただ、

ぎゅっとしてくれた。

ぽんぽんって、頭をなでてくれた。

たったそれだけ。

助けられた。

私の中の黒い渦巻いた雲が消えてしまった。

こんな単純なことだったんだ、と

自分でもわかんなかった。

伝える、って

簡単だけど、なかなかできないから、

きっかけを自分でつかまくちゃ、

自分が苦しくなってしまうから。

また、そうやって、一人で居る道を

選んでしまうから。

手紙を書いたことは、

謝るためだけではなくて、

嫌われたくないだけではなくて、

自分への治療。

まだまだ、不安は沢山だけど、

ちょっと大丈夫になった。

私、ちょっと、回復。